自然・アート・美肌湯に癒される贅沢な非日常ステイ

約170年の歴史を持つ御船山楽園の隣に佇むこのホテルは、自然・温泉・アートのすべてが詰まった“感性の宿”。

■ 圧倒的な自然美とアートの融合空間

ロビーに足を踏み入れた瞬間、そこは別世界。
チームラボによるアートインスタレーション「呼応するランプの森」が、幻想的な光と音で迎えてくれます。

まるで森と会話をしているかのような空間に、思わず言葉を失いました。
夜はまた違った表情を見せてくれ、時間を忘れて見入ってしまいます。

お風呂は武雄温泉の源泉を引く「らかんの湯」。
とろっとした肌触りの弱アルカリ性単純泉で、湯上がりは驚くほどしっとり。

特に注目すべきは、サウナ施設の充実ぶり。
セルフロウリュが楽しめる本格サウナに、水風呂、外気浴スペースも完備されていて、まさに“整う”体験ができます。
女性専用にはミストサウナやリラクゼーションスペースもあり、女性にも優しいつくりです。

今回宿泊したのは本館の和洋室。大きな窓からは御船山と庭園の緑が広がり、静けさの中に自然の息遣いを感じられる空間でした。

部屋のしつらえも落ち着いており、どこか懐かしくて心がほどけていくよう。
別邸「内庫所（ないくしょ）」には露天風呂付きの特別客室もあり、さらに贅沢な時間が過ごせそうです。

夕食は地元の厳選素材を使った創作会席。
A5ランクの佐賀牛、玄界灘の旬魚、地元野菜、すべてが丁寧に調理されていて、目でも舌でも楽しめる品々。

特に印象に残ったのは、御船山の伏流水で炊いた佐賀県産「夢しずく」のごはん。
粒立ちがよく、自然な甘みが広がる絶品でした。

朝食は和食中心の御膳形式。
ひとつひとつが優しい味つけで、旅先の朝を穏やかに迎えるのにぴったり。

地元野菜の煮物や温泉卵、湯豆腐など、どれも滋味深く、心がほっとするような朝食でした。

御船山楽園ホテルは、ただ泊まるだけの宿ではなく、自然・アート・温泉・食といった“五感を癒す体験”が詰まった場所。

一歩足を踏み入れた瞬間から日常がふわっと離れ、
帰る頃には心と身体がふわっと軽くなる、そんな宿でした。

武雄温泉で本当に癒されたい方に、心からおすすめしたい一軒です。